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リトルバスターズSSサイトです。 50000hit!!ありがとうございます!! 管理者メールアドレスmaio7749@yahoo.co.jp
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「11月と言えば勤労感謝の日だ」

ある朝。
またしても恭介がそんなことを言い出した。
そのネタはこの間やったじゃん・・・




__________Mission on Sunday  前編____________ 





「恭介・・・この間の惨状忘れたの?」
「当然覚えてるさ」

僕の質問に表情も変えず頷く恭介。
どうやらこの間の悲劇を忘れたわけではないらしい。

「うっうっ・・・」
「ちょ、謙吾!何泣いてるの!?」
「・・・後悔の涙だ」

謙吾をはじめ、みんなもあの惨状を思い出したように身震いしている。
そう。
勤労感謝という名目で前回行われた料理対決。

「スッキリ、クッキリ、クッキンファイトだ」

・・・もとい、スッキリ、クッキリクッキンファイト。
というか人の心読まないでよ・・・

とにかく全員が思い思いの行動に突っ走った結果。
とても料理とは言えないモノが出来上がってしまい、
それを食べた僕らは全滅してしまったのだった・・・。


・・・あれは本当に辛い日だった・・・。

あの本当に辛かった日々。
4人の男の子が僕の前に現れて、こういってくれたんだ。


「強敵が現れたんだ!!君の力が必要なんだ!!」

強敵は謎のカレーだった。まさに強敵だった。何回も挑んでは何回も返り討ちにされた。
そんな時、リーダーの少年が口を開いた。

「酢コンブ食う?」


って違ーーーーーーーーーーう!!
ああ、僕の大切な思い出がトラウマに浸食されている・・・
思い出様ごめんなさい。
僕はなんとか正しい思い出を必死で思い出し、トラウマを記憶の彼方へと吹き飛ばした。
とにかくそれほど恐ろしいイベントだったのだ。

「ワレワレハ、スリジャヤワルダナプラコッテカラキマシタヨロピーガガー・・・」
「おい!!西園!!しっかりしろ!!」
「しかもスリランカの首都とかマイナーすぎるよ!!」


西園さん現実逃避。そう言えばあの時もどこか遠くの世界へと飛び立っていた気がする。
だけどそれすら当然のように思える恐ろしい日だった。
恭介はそれを繰り返すつもりなのだろうか。

「恭介氏、つまるところはどういうことなんだ?」
「お前は・・・また繰り返すつもりなのか!?」

前回の第一犠牲者、来ヶ谷さんと謙吾が恭介に詰め寄る。
だがいつものように恭介は涼しい顔だ。

「繰り返す・・・何度でも繰り返す・・・」
「茶番だあああああああああああああ!!」

謙吾達によって勢いよく左右にゆすられる恭介。
だが相変わらずその表情は涼しげだ。

「お前ら。人の話は最後まで聞け」

恭介がみんなに向けて言う。
いや、恭介が繰り返すとか言うからなんだけどね。

「何も料理だけが勤労感謝のイベントじゃない」
「確かにそう言われてみるとそうだったぜ」
「いや、そもそも料理する日でもないから・・・」

つまり今回のイベントは料理ではないということだ。
それだけでホッとする表情を見せるリトルバスターズのみんな。
でも、それだと一体何をするんだろう?

「結局は何をしたいんだ?きょーすけ」

鈴が僕の代わりに質問をする。

「よくぞ聞いてくれた・・・今回はこれだっ!!」

例の如く横断幕を広げる恭介。
その横断幕を作る労力は違う所にまわそうよ・・・主に就職活動とか。
そこに書かれていた文字を恭介は読み上げる。



「第一回、確かにあるある!!アルバイト大会~!!」


「ハイ拍手~」
「ぶらぼーーーーーーーー!!」
「わふーーーーーーーーー!!」
「筋肉ーーーーーーーーー!!」
「マーーーーーーーーーン!!」

相変わらずの致命的なネーミングセンスだったが料理じゃないというだけでみんな大盛り上がりだ。
恭介はみんなの反応に満足げな表情をみせると、内容の説明を始めた。

「今回の趣旨は実際に働いてみて、労働の尊さを学ぼうというものだ。決行は次の日曜日。場所は駅前だ」
「はいっ!!恭介さん!!何のバイトをするんですかっ!?」
「はっ、聞いて驚け。今回は・・・」

恭介は高らかに宣言する。
一体何が・・・!?
ってこのやり取り毎回やっている気がする・・・デジャヴだろうか?




「ティッシュ配りだ!!」



・・・地味。

「何だってええええええええええ!?」
「俺の筋肉が悲鳴を上げる!!」
「いやいやいや、何でさ」

ティッシュ配りで何故か悲鳴を上げる二人に、素早くツッコミを入れる。

「なるほど、ティッシュでぃしゅか・・・」
「・・・」
「・・・噛んだだけですが何か?」

いや、何も言ってないんだけど。
ちなみに横で「エロい・・・」などと誰かがのたまっていたが目を合わせないでおく。目があったら負けだ。

「美魚君。もう一回言ってみてくれないか?」
「・・・お断りします」

その危険人物K氏が西園さんに懇願しているが、西園さんも目を合わせようとしない。
危ないオーラを放っているK氏に呆れていると、葉留佳さんの不満の声が聞こえてきた。

「え~、でもなんか地味だヨ~。はるちんもっと凄いバイトがやりたいデスヨ!!」
「そうか?ならオホーツク海蟹漁とインド洋マグロ漁。どっちがいい?」
「・・・ティッシュ配りでいいデス」

・・・大丈夫なんだろうか?その斡旋業者。
っていうか一体どこでそんな情報を仕入れてくるんだか。
相変わらず恭介のコネクションは意味不明だった。

「わふー!!べりーべりー楽しみなのですっ!!」
「はは・・・ほどほどにね」

どうやらクドは気合十分のようだ。
そういう僕もバイトなんて初めてだ。
なんか緊張するなあ。
僕たちはそうしてオギオ・・・ドキドキしながら日曜日を待ったのだった。





そして日曜日。

「ふっふっふっ、よくぞここまで来たな」
「いや、そんな悪役じみた言い方する必要ないよね」
「否、ある」

・・・確実にないから。
僕たちはティッシュ配りをするために駅前に集まった。
恭介は先に来てティッシュの入った段ボールをもらっていたようだ。

「さて、これが今回みんなに配ってもらうブツだ」
「恭介氏。なんだこの白い粉は・・・?」

「おっと、それはクスリだったな。間違えたぜ」
「・・・本当に大丈夫なの!?その斡旋会社!!」

クスリって・・・あのクスリだろうか。
僕らは露骨に不安そうな顔をする。

「ん?ただの風邪薬だぜ?」
「まぎらわしいんじゃ!!ぼけー!!」
「・・・わざと間違えてない?」
「んなことねーよ。よっと」

とにかく恭介は段ボールからティッシュをとりだす。
そして僕らに見えるように掲げた。


「見たまえ諸君。これが今回のミッションに使うティッシュでぃしゅ」
「うむ、ティッシュでぃしゅな」
「・・・こ、これは羞恥プレイでしょうか?・・・マニアックです」

ああ、哀れ西園さん・・・
恭介と来ヶ谷さんにいじられて赤くなる西園さんを僕は生温く見守ったのだった。
それにしてもこのティッシュについてる広告・・・


『漢塾~教えます!!漢の生き様!!そして散り様!!~』


いやいやいや・・・散り様教えてどうすのさ。
というかやはりこの業者は普通じゃない。
まあ恭介のコネクションが普通だったら逆にビックリだけど。

「感動したぜ・・・」
「同感だ。今すぐ入塾しよう!!」
「うん!!僕も一緒に・・・っておい!?」

真人と謙吾がいきなりボケたので、試しにノリツッコミをしてみた。
うーん。もうちょっと語彙が欲しいな。まだまだツッコミ道を極めるにはほど遠いようだ。・・・なんでやねーん。

「で、このバイトはやはり出来高制なのか・・・・?」
「そういうこと。たくさん配れば配る程、給金が上乗せされるというわけだ。お前ら、気合い入れて行けよ!!」

恭介がそう言ってもんなのやる気をあおる。
当日まで黙ってるところがなんとも彼らしい。

「よっしゃああああああああ!!たくさん配ろうぜ!!」
「ようし!!その意気だよ~!!」
「それで得するのが漢塾ってのが嫌だけどね・・・」

・・・俄然やる気の出る僕ら。
みんなでどうすれば一番効率よく配れるかを話し合っている。
こうも簡単にみんなのモチベーションをあげるとは・・・
さすが恭介だな。



「時間は午後の6時までだ。ミッションスタート!!」


MISSON START!!



「れっつすたーとあるばいとなのですっ!!」

クドが気合十分な声を上げる。

「クド・・・アルバイトは英語でパートタイムジョブだから」
「パートタイマー、ジョー?」

・・・物凄く心踊らない少年漫画のタイトルのようだ・・・
打つべし!!打つべし!!とレジを打っているジョーが頭に浮かんできた。
するとそれを聞いた恭介が目を輝かせる。


「新連載「パートタイマー、ジョー」そのインパクトのある第一話は?」
「第1話「自給30円」」
「早くそのパートやめた方がいいんじゃないか?・・・アリだ」
「第1話「のんびり年金ライフ」」
「パートする必要はあるのか?そもそもジョーは何歳なんだ?・・・アリだ」
「第1話「さっさとティッシュ配ろうよ」」
「む、確かにそうだな。しかもお題もちゃんとこなすとは・・・さすが理樹・・・アリだ」

いつものように脱線するみんなの軌道修正をする。
なんかもう馴れちゃったなあ・・・色々。
とにかく僕らは行き交う人々にティッシュを配る。


「よろしくお願いしま~す」
「夜・露・死・苦!!」

いきなり隣からガラの悪い声が・・・
隣を見てみると、ヤンキー座りで竹刀を肩にかけてる謙吾。
いや、本気で怖いから。

「謙吾、配る気ある?」
「当然だ!!みろ、このジャンパーを!!」

そう言って背中を向け、ジャンパーを見せてくる。

「いやいやいや、意味わからないから」
「ばっ・・・お前よく見ろ!!猫の目付きがいつもより鋭いだろう!!」
「そんなの誰も気づかないよ!!」

力説する謙吾だが、ぶっちゃけ変化がわからない。
というか、ひょっとしてもう一着縫ったのだろうか。

「おっ、今日の背中の猫はやる気満々だな!!」
「うん。やる気があるのはいいことだと思うぞ」
「ほら見ろ、二人は分かってるじゃないか」
「・・・」

なぜそんな事に気づく?棗兄弟。
鈴は猫好きだからとして、恭介は・・・一時期、猫と一心同体だったとか?・・・まさかねー。

気を取り直して、ティッシュ配りを再開しよう。


ふぅ。
そろそろ配り始めてから一時間くらいたつけど、うーん。
なかなか受け取ってもらえないなぁ・・・
どうすれば効率よく受け取ってもらえるんだろう?

「ふむ、少年。何やら悩んでいるようだな」
「来ヶ谷さん」

いつの間にかすぐ近くに来ヶ谷さんが立っていた。
ひょっとしたら来ヶ谷さんならいい方法を知っているかもしれないな。と思った僕は彼女に事情を説明する。

「そんなのは簡単だ、少年」
「えっ・・・どうやるの?」

そう言って胸を張る来ヶ谷さん。
さすがだな、と僕が感心していると、質問に答えるように来ヶ谷さんが口を開いた。

「まずは可愛い女の子の背後に気づかれないように回る」

・・・可愛い女の子の必要はあるのだろうか?

「そして「お嬢さん、落ちましたよ」とティッシュを差し出す」
「は?」

間抜けな声をあげてしまう僕。
いや、わけがわからないんだけど。
すると来ヶ谷さんはまるで演劇のように、語りだした。

「「・・・知りませんけど」「いえ、あなたは僕を落としました・・・恋という名の落とし穴に」」
「あまーーーーーーーーーーい!!」
「け、謙吾、危ないネタは自粛しようよ」

これが謙吾の最近のマイブームらしい。
・・・ぶっ飛びすぎて大気圏くらい突破してそうだ。
それに対して来ヶ谷さんは恭介のように身振りをつけて言う。


「・・・可愛い娘ゲットだぜ!!」

ポケ○ンゲットよろしくポージングを取る来ヶ谷さん。
この人も相変わらずぶっ飛んでるなぁ・・・。

「いやいやいや、ティッシュ配り関係ないじゃん・・・」
「む、それなら「これが僕の気持ちです」と言って差し出すといい」

僕は頭の中でそのシチュエーションをイメージする。


『これが僕の気持ちです・・・』

『漢塾~教えます!!漢の生き様!!そして散り様!!~』

嫌だああああああああ!!

ま、全く参考にならなかった・・・
他の人のを参考にさせてもらおう。
みんなは今どうしてるんだろう?

「あれは・・・西園さんと葉留佳さん?」

あの2人はどうやってティッシュを配っているんだろう?
よさそうだったら参考にさせてもらおうかな。
そう思って二人を見ていると・・・

「そ、それはまさか伝説の・・・よかったら私に譲ってくださいませんか?」
「そう!!これは選ばれた者にしか使えない伝説のティッシュだったのだー!!」 

ズコー!!
あまりのボケっぷりに、ずっこけるという古典的なリアクションをとってしまう僕。
二人は深夜のテレフォンショッピングもびっくりの怪しい商売を行っていた。

「・・・何やってるの?」
「あ、理樹君。こうやってティッシュにプレミアをつけようというはるちんのナイスアイデアデスヨ!!」
「いや、選ばれし者しか使えないんじゃ意味ないじゃん」

溜息をつきながら葉留佳さんにツッコむ。

「え!!あー、確かに」
「・・・私は気づいてましたよ?」

う、嘘くさい・・・
この2人も大した成果は上がっていないようだ。
他を当たるとしよう。
そうだな・・・真人と謙吾はどうだろう?


「よろしくお願いしマッスル!!」
「よろしくお願いしマーーン!!」


はい。次行こう。
やはりこういう時は恭介だろうか?恭介ならいくらでも手段を知っていそうだ。
そう思った僕は恭介の姿を探す。

「あれ?」

しかし、いくら探しても、恭介の姿はどこにも見当たらなかった。
おかしいな。さっきまでこの辺にいた気がしたんだけど。
一体どこにいったんだろ?
と思っていると、聞き慣れた二つの声が。

「よろしくお願いしま~す」
「わふー!!ありがとうございますっ!!」

ふと見ると小毬さんとクドが一生懸命ティッシュを配っていた。
ひとりひとりに笑顔を向けながら丁寧に対応している。
受け取る人々も反応は上々のようだ。

さっきから来ヶ谷さんが何往復もして、両手に抱えきれないほどティッシュをもらってたが・・・何やってんだアンタ。


「うん・・・そうだな」

僕は何を小技に頼ろうとしていたんだろう。
ああやってひとりひとりに誠意のある対応をすればいいんだ。
こんな事にいまさら気づくなんて・・・まだまだだな。

「よろしくお願いしまーす!!」

気分を入れ替えた僕は元気よく声をあげてティッシュを配る。
するとそれを見た鈴が、僕の近くによってきた。

「理樹。一緒に配ろう」
「うん。そうだね」

僕は鈴の提案に頷く。
よしっ。二人揃えば、やる気も二倍だ!!頑張ろう!!

「よろしくお願いしまーす!!」
「よろしくお願いしまーす!!」

僕たちは二人で声を上げる。
受け取る人々にも笑顔で対応した。
そうしてしばらく二人でティッシュを配り続けた・・・



そろそろ昼だろうか。
そう思った時、僕の携帯に着信が入る。
ディスプレイに表示された名前は・・・恭介。

「はい」
『おっ、理樹か?ちょっと今から大事なミッションがあるから、ちょっと来いよ』

電話に出るなり、そんな事を言い出す恭介。

「?ティッシュ配りは?」
『まあ一旦休みだ。あ、鈴には言うなよ』
「え?なんで?」
『理由は後で説明する。とりあえずハンバーガー屋の中で待ってるから』

そういうと恭介は電話を切った。全く、相変わらず強引だなぁ。
しかしどういうことだろう。
とにかく恭介の所に行ってみればわかる話だ。

「鈴。・・・ごめんちょっとトイレ」
「なにぃ、仕方ない奴だな。さっさと行ってこい」
「うん。いってくるよ」


そういって鈴と別れた僕は、駅前のファーストフード店に向かう。
そこにはすでにリトルバスターズのみんなが揃っていた。

「恭介、理樹が来たぜ」
「おっ、来たな」
「来たけど・・・っていうか真人は何食べてるの?」
「え?マッスルバーガー」

・・・需要はあるのだろうか、そのハンバーガー。
真人の食べている大ボリュームのハンバーガーを見ながらそんなことを考える。

「で、恭介氏。今度は何をするつもりなんだ?」
「筋肉さんこむらがえった」
「・・・マジかよ!!」

恭介の返答に真人が目を輝かせる。
どれくらい輝いていたかと言うと、お菓子を見た時の小毬さんくらいだ。
うん。正直キモい。

「というのは冗談で」
「なんだよ・・・期待させるなよぉ。」

真人が素で落ち込む。
どれくらい落ち込んでいたかと言うと、僕に嫌いと言われた時の恭介くらいだ。
そんなにやりたかったのか・・・筋肉さんこむらがえった。
そんな真人を尻目に恭介はポテトを食べながら答える。

「鈴観察だ」
「は?」
「だから鈴観察だよ」

い、意味がわからない!!
恭介は何がしたいんだ?

「なるほど・・・ついに隠していた妹への恋心が一線を越えたか」
「ふぇぇぇぇぇ!!そうなの!?」
「わふー!!知らなかったのですっ!!」
「ああ、実はそうなんだ・・・ってんなわけあるかあ!!」

ナイスノリツッコミだ。
タメ、そしてキレ。どれをとっても申し分ない。
惜しむらくは台詞がベタすぎるところだろうか・・・僕も恭介もまだまだ修行が必要だな。
・・・って何ツッコミ分析してるんだ僕は!?

「まあつまりだ、鈴がどれくらい社交的になったのかのテストみたいなもんだ。一人でどれくらいティッシュ配りをこなせるかと思ってな」

ああ・・・なるほど。
恭介は鈴をもっと鍛えるつもりなんだ。
確かに鈴は強くなったけど・・・
恭介に言わせればまだまだなんだろうな。

「だが、ここからじゃ鈴がみえないぞ?」
「ふっ、わかってるさ。だから俺達は新しいミッションだ」

しかも自分たちも楽しんで。
全く・・・敵わないなあ。
恭介は本当に色々なことを考えてる。

「で?新しいミッションって?」
「まあ焦るな・・・とりあえずポテトでも食って落ち着けよ」
「う、うん」

恭介の言葉に頷く僕。
すると恭介は僕の口へとポテトを伸ばしてきた。

「ほら、あーん」
「な・・・!?」
「なんだよ?男同士なんだし別にいいだろ?」

恭介は笑いながらさらに僕へとポテトを伸ばす。
いや、男同士でも恥ずかしいんだけど・・・。
・・・なんか西園さんが嬉々としてみてるし!!

「あーん」
「あ、あーん」

恥ずかしがりながらも口を開ける僕。
すると恭介はそのポテトを引っ込めて自分の口に放った。

「ははははははは!!なんだよ!!今の「あーん」って」
「きょ、恭介!!ヒドいよ!!」
「ははは・・・スマンスマン」

こ、こんな事をしたら、あの人が喜んじゃうじゃないか!!
そう思いながら横を見ると、案の定鼻を押さえて大喜びしている西園さんの姿。


「やはり棗×直枝が一番しっくりきますね・・・これはイケます!!」
「いや、そのティッシュ使っちゃ駄目だから」

鼻血を出しながら漢塾ティッシュを鼻に詰める西園さんに、僕はため息をつくのだった。


______________________
ほのぼのコメディ3部作前編です。

勤労感謝、バトルクッキングの続きですね。

今回はアルバイトネタです。

たぶん後編はバイトそっちのけになりそうだなあ・・・ 

というかもう12月だよ・・・11月に公開しようと思ってたのに・・・



感想いただけると嬉しいです!! 創作活動の原動力です~。

Web拍手もとてもありがたいです!!

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あえて手負いさんと呼んでみる
最初チャットで見たときは誰だかわからなかったのは内緒。声に出して読んで、初めて気付いたというw疲れてるのか俺?それはさておき。


なぜだろう、手負いさんの描く理樹がだんだん壊れていってる気がするんだ(笑)

いや、よく観れば理樹以外も愉快な事になってきてるような・・・これはとても楽しみ。
暫くシリアス系でしたが久々のコメディですね。しかも三部作ですか。良い滑り出し。というか、最初からこんなギア上げまくりってw
しかし、相変わらず美魚の弄り方がステキすぎてたまりません!個人的最上位は姉御なんですが、次点が美魚だったりするのでとても悶えてます(死)
そして謙吾w『どこかの誰か様』が真人大好きなら貴兄は謙吾大好きですな。なんだか本編よりもぶっ飛びまくってる気がw

夜中に笑わせていただきました。続きを楽しみにしてます!でわ~。
haiziso 2007/12/13(Thu)03:11: 編集
Re:あえて手負いさんと呼んでみる
コメントありがとうございます!!

実は手負いと言うのは、祭り初期の時のチャットで、っておい!?と言う名が呼びにくいということで、皆さんが手負いのエクステスと名付けてくれたことからきています・・・
そのエピソード知らなければ気付かないのも仕方ないですよ~。あ、そっちの方が呼びやすいなら手負いでどうぞ~


理樹は・・・壊れてますねぇ。そうでもしないとツッコムだけのキャラになりそうだったんで彼にも暴走してもらいました・・・他の皆さんも当社比2割ましです。謙吾だけは8割増しですが。

実はこの作品は前に書いてはいたんですが、祭りSSの続編と言うことで、それがでてから公開しようかと思っていたら、Lの構想が浮かんでしまい・・・遅れてしましました。申し訳ないです・・・

始めからトップギア、そしてそのまま突っ走る。構想なんて気にしない。それがっておい!?クオリティ!!・・・暴走し過ぎでスイマセン

姉御いいですよね。純情なところが・・・悶えます。
みおちんはいじられた方が輝くかなー・・・とかってにいじり倒しております。お気に召していただけたなら何よりです!!

真人も好きですよ~。ただ彼の場合筋肉!!が強力すぎで、これ以上破壊力のあることができないというヘタレな自分が・・・

続きもよかったら見てください!!
【2007/12/16 19:53】
ほのぼの
ほのぼの系を見ると優しい目になる研修生です
これは、びびっと来ましたね。この上腕二頭筋に
「茶番だああああああああ!!」で舐めてた飴玉をディスプレイに直撃させてしまったというのは内緒の方針でw
あと、謙吾のジャンパーのロゴは
「離賭流罵棲蛇(伸ばし棒の替わりに猫のロゴ)頭」なのでしょうか?w

とまぁ、私自身壊れてしまったわけですが
やはり自分に到底描けない作品を見ると感じるものがありますねぇ
今後とも、楽しく読ませていただきますっ
研修生 2007/12/13(Thu)19:30: 編集
Re:ほのぼの
コメントありがとうございます!!

カオスを見るとびびっとくる手負いです。
ディ、ディスプレイが大変な事に!? 

どこの不良ですか!? それは!? 謙吾のジャンパーはもう猫の表情が微妙に強気になっただけと言う、マニア必見の品物ですよ!! 今ならプライスレスで!!・・・意味不明で申し訳ないです。

いえ、もうカオスばっかりで申し訳ないです・・・。やはり人には得意不得意なジャンルがありますからね。研修生さんだって、俺がとてもかけないような作品を書いてるじゃないデスか!!

楽しみにしていただけるなら嬉しいですっ!!続きもぜひ読んでください!!
【2007/12/16 20:00】
新作きたー
こちらでははじめまして、ですかね?どうもこんにちは、NELUOですっ。チャットとかではお世話になっておりますー。拍手とかはしてたんですが今回は思い切ってコメントとか残してみたり。……あとすげー遅くなっちゃいましたがリンク張っていただいちゃって感謝感激ですよ!

さて、ついに待望のっておい!?さんプレゼンツ・ギャグもの始動ですね!相も変わらずのクオリティに笑わせてもらっちゃってます!とりあえず何度も往復してティッシュもらってる来ヶ谷さんがツボにはいりましたよw後編にも大期待!!!

P.S.
俺も実はアルバイトネタのSS書いてたり……うーん公開するの怖くなってきたっ
NELUO 2007/12/14(Fri)16:45: 編集
Re:新作きたー
コメントありがとうございます!!確かにこっちでははじめましてですね!!
いえいえ、こちらこそいつもお世話になってます。

拍手していただけたんですか!? ありがとうございます~。 カオスな御礼SSで申し訳ないです・・・
こちらこそリンクありがとうございます~。

もうはじめから最後まで暴走っしぱなしなのがっておい!?クオリティ!!・・・いや、マジスイマセン。
なるほど、そこがツボでしたか。どんなギャグが受けるのかがまだわからなくて試行錯誤です・・・。

ぜひぜひ続きも読んでくださいっ!!

NELUOさんのアルバイトSS期待して待ってますよ~。
【2007/12/16 20:07】
みおちんかわい
初のコメントは匿名でしたこんばんは。
Lは事故にあってからあの子のことだったことに気づき、うわぁああん。
Lから続けて読んだのですが、この温度差はなんですか!
感傷に浸ってたのに一気に盛り上がるテンション。
手負いさんのSSは何故こんなに引き込まれるのか。
ギャグのセンスがまたトップギアで暴走中。
これは続きが楽しみですヨっ。

一番印象に残った脳内場面。
>どれくらい輝いていたかと言うと、お菓子を見た時の小毬さんくらいだ。
これはヤバかったですw
sou^ 2007/12/15(Sat)22:07: 編集
Re:みおちんかわい
コメントありがとうございますっ!!

匿名でコメントしていただけたんですか!?それはありがとうございます!!

Lは本当にビビッと降りてきたSSですが、Lの正体をどう匂わせるかは苦労しました・・・。速攻で正体あかしてもあれだし、逆に伏線なしでやっても読者おいてきぼりだし・・・なんで、バイク~病院くらいで気づいてくれると理想的だな~と思いながら書いてましたっ!! 人によっては即効気づく人もいるみたいですが・・・。

そして温度差なんてきにしない!!それがっておい!?クオリティ!!・・・いや、本当にスイマセン。センスはあまり良くないかもしれませんが、カオスはいつもトップギアですよ!!

なんと、そこがツボでしたか。 実はそこのくだりは最後に付け足したんですよね・・・付け足してよかった~

続きも見ていただけると嬉しいですっ!!
【2007/12/16 20:13】
web拍手御礼!!
いつも拍手していただいて本当にありがとうございます!!
みなさんのおかげで次の作品の意欲がわいてきます!!
これからもどうかよろしくお願いします!!

12月13日
>いいもの視させてもらいましたv
いえいえ、そんな大層なものではないですが、楽しんでもらえてうれしいですっ!!ぜひぜひこれからもお願いします~

>Misson on Sunday前編読ませて頂きました。後編も楽しみにしてますので執筆頑張ってください(>ω<)ノシ
おお、これはとてもうれしいです!!やはり読んでくださる人がいると、執筆もはかどります!!これからもがんばりますっ Σ(∵)

>続きを楽しみにしてます。
ありがとうございます!!是非よんでください!!

>最高に面白いデスネェ 管理人さん
まじすか!?その一言は俺を本当に元気づけます!!ありがとうございます!!これからもがんばります!!

>届ケェ~ 元気の元(元気玉の材料)
きたあああああああ!!元気来ましたヨ!!これで執筆もどんどんはかどりますっ!!ありがとうございました!!

64件の拍手ありがとうございました!!


12月14日
>おおっとついにこちらでも公開ですねw相変わらずな笑いの切れ味、嫉妬します(笑) 元テンチョーでした~
元テンさんありがとうございます!!元テンさんの更新速度には到底及びませんが、細々と頑張っていこうと思います!!あ、CLANNALI楽しみにしてますよ~

48件の拍手ありがとうございます!!


12月15日
13件の拍手ありがとうございました!!

12月16日
7件の拍手ありがとうございました!!

12月18日
>茶碗だぁぁぁぁぁ! 吹きました。最高でしたよ
おお!!これはありがとうございます!!そこが一番笑って欲しいところだったので嬉しいです!!ぜひまたよんでください~

3件の拍手ありがとうございました!!


いんふぉめーしょん
12月末から1月最初にかけて、拍手ページでリトルバスターズの一問一答を行おうと思います!!よかったら、是非参加してください
っておい!? 2007/12/19(Wed)00:29: 編集
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