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フッフッフ、今こそこの計画実行に移す時!!いやー、悪だくみをする時のこの高揚感は何度経験してもたまらないデスヨ…あれ?そもそも悪だくみだったけ?まぁいいや。とにかくいつもの恭介君のように、楽しいことを企画する時っていうのはそれだけでワクワクするって言うことデス。
と、いつものようにTGVもびっくりの思考スピードを披露した私は、お姉ちゃんの部屋の前で恭介君よろしく不敵に笑い、その扉をノックした。それから間もなく、お姉ちゃんが扉の向こうから姿を現す。

「やはー、お姉ちゃんおはよー」
「あら、葉留佳おはよう」

当然のように朝の挨拶を交わす私たち。思えばこ少し前まではこんな風に普通の会話もすることもできなかったのだ。
…って感傷に浸ってる場合じゃないヨ!!しっかりと計画を遂行しないと…。やっぱり今年も去年以上に素晴らしい一年にしたい。そのためにはやっぱり出だしが肝心ですからネ!!


「あのさ、お姉ちゃんは明日暇?」
「え、ええ。明日は特に予定はないけど…何?」
「ズバリ!!明日一日、リトルバスターズに付き合って下さいっ!!」
「却下」

先程までのムードは一変、ここはアラスカじゃないかと勘違いするようなお姉ちゃんの冷たい声が響き渡る。
というか即答!?…超即答でしたヨ!?この人!?もう少し話を聞いてくれても…

「話は終わり?それじゃあ」
「あっ、ちょっと待っ…」

バタン!!
私の訴えも空しく、目の前の扉が勢いよく閉じられる。
うう…確かに説得するのは難しいとはわかってたけどさぁ。もうちょっと話を聞いてくれてもいいじゃん…。とりあえずここは一時撤退するしかないデスヨ。
私は深い溜息を吐くと、とぼとぼとその場を後にした。

 

 


「お、三枝じゃないか?どうした?」
「恭介君」

どうやってお姉ちゃんを誘おうかと私が肩を落として悩んでいると、それを見かけた恭介君が声をかけてきた。
…そうだ!!恭介君なら何かいいアイデアを持っているかもしれないデスヨ!!さすがはるちん、ナイスアイデア!!

「恭介君、ちょっと耳かして!!」
「ん?ああ…」

恭介君の耳元に顔を近づけると、私は自分の考えたナイスアイデア(自称)を伝える。まぁ要するに明日のイベントに、お姉ちゃんを誘おうってだけのモノなんですけどネ。
すると、それをきいた恭介君の顔が見る見るうちにキラキラと輝きを放ち始めた。

「そいつはいいなっ!!」
「ですヨネー!!」

こうして意気投合した二人は永遠の友情の誓いを立てたのだった……ってそんなこと言ってる場合じゃないデスヨ!!
このままじゃその計画はおじゃんになっっちゃうんだから、そうならないためにもしっかりといいアイデアを聞いとかないと!!

「それで、どうすればお姉ちゃんに来てもらえるかなーと悩んでるんですケド…」
「ん?そんなの簡単じゃねぇか」

そう言ってニヤリと小悪魔的(むしろ大魔王?)な笑みを浮かべる恭介君。
さ、さすが恭介君。相談しておいてよかったヨ!!

「え?え?どうするの!?」
「策にはめる」
「…却下」

私はさっきのお姉ちゃんのような、ここはサンクトペテルブルクじゃないかと思うような冷たい声で即答する。

「まったく、人の姉に一体何しようとしてるんデスカ!?」
「ダメか?いいアイデアかと思ったんだけどな。…じゃあ夕陽の海岸でお前らが拳で語りあうってのはどうだ?」
「少年マンガの読みすぎだから!!」

私はキャラに似合わず理樹君のように思いっきりツッコんでしまう。
この人は本当に本当にどこまで滅茶苦茶なのさ…
全く参考にはならなかったけど、プランを褒められたおかげか、さっきまでのネガティブな思考はどこかに吹き飛び、私の中にはやる気がわき起こっていた。

「あー、ゴメン恭介君。私自分で考えてみるヨ」
「そうか?残念だな。まぁ何かあったら遠慮なく相談してくれ」
「うん!!ありがと!!」

私は恭介君にお礼を言うと、そのまま背中を向けて駆け出した。
そんな私の背中に、「頑張れ」というとても優しい声で聞こえた気がしたけど、私はもう振り返ることはしなかった。
  

 

 

「おや、葉留佳君じゃないか」
「あ、姉御」

私が走りながらいいアイデアはないかと考えていると、今度はそれに気づいた姉御が私に声をかけてくる。

「ふむ、何やら考え事をしているな?言え。今すぐ言え。言わないと溺死させる」
「やー…溺死は勘弁かなーなんて」

さすがに姉御は鋭い。そう来られると、私が姉御に隠し事なんてするわけにはいかない。観念してた私はもう一度、さっき恭介君にしたのと同じ説明をする。
姉御はそれを聞いて少しだけ考えると、いつものように「うむ」と頷いた。

「そんなのは簡単だよ、葉留佳君」
「え?どうするんデスカ…?」
「策にはめる」
「……」

今度は言葉のかわりにここはグリーンランドじゃないかと思うような冷たい視線を送っておいた。
…なんというか、この人たちの思考パターンはどこか似ている気がするヨ。

「む、不服なのか?」
「うん。というかそれ恭介君のアイデアと被ってますヨ」
「……ちょっと待て。他のアイデアを考える」

恭介君と被ってるというのがショックだったのか、そう言って姉御は顎に手を当てて考えだす。
おお、流石姉御。こういう姿は本当に様になってますヨ!!

「よし、佳奈多君とベッドで語り合うというのはどうだ?」

でてきた答えはとんでもないモノでしたけどネ…

「いやいや、私に何を求めてるんデスカ」
「駄目か。いいアイデアだと思ったんだが…」

この人の脳内は、絶対に黒かピンクだと思う。
とにかく姉御のアイデアにも恭介君のと同様に実際に使えそうなものはなかった。深い溜息を吐く私を見た姉御は、再び顎に手をてて何かを考え始めた。

「ふむ、やはりここは……ああ、なるほど」
「姉御?どうかしたんデスカ?」
「いや、そういうことか。全く恭介氏も人が悪い」
「…?」

姉御は何かを一人で納得するように何度も頷いていたが、私にはそれが何の事を言っているのかさっぱり理解できなかった。
…私にも姉御みたいな察しのよさがあればよかったんですけどネ。残念ながらはるちんの空気の読めなさは天下一品なのだ!!
と、無駄に威張ってみるが、なんか除者にされたみたいで悔しいので、ダメもとで姉御に尋ねてみる。

「姉御ー!!もったいぶらないで教えてくださいヨ!!」
「いやいや、なんでもないさ。とにかく頑張ってくれたまえ」

やっぱり駄目か~。なんか姉御の雰囲気的にそんな気がしたんですよネ。あ、今はるちん空気読んだ?読んだ?
とかかなりKYな事を考えているうちに、姉御は背中を向けて去って行ってしまった。あれー?
で、結局私はどうすればいいんだろ?

「うーん。悩んでても始まらないか」

そもそもこうやってあまり深く考えるのは私の性に合わない。
どんな困難にも本能のままに飛び込む!!後先なんて気にしない!!それこそが三枝クオリティ!!それにお姉ちゃんだってしっかりと事情を説明すればきっとわかってくれるヨ!!そうときまれば、よーし!!はるちんやる気100%デスヨ!!
そう思い立った私はお姉ちゃんの部屋に向かって再び走り出した。

 

 

 

「お姉ちゃん、お姉ちゃん、お姉ちゃん!!」
「何…?扉の前で騒々しいわよ」

私が小学生のように扉の前で大声をあげていると、呆れた声でお姉ちゃんが姿を現した。

「ちょっとお話があるんデスヨ」
「ええ」
「ちょっとこの手を握ってくださいっ!!」
「これで「お放しっ」とか言ったら怒るわよ?」
「……」

お姉ちゃんの言葉にピシっと硬直してしまう私。
ひょっとしてお姉ちゃん…エスパー?伊藤?
とか私が無駄な思考回路を張り巡らせていると、お姉ちゃんがこれ以上ないというくらい深い溜息を吐いた。

「…で?それがいいたかったの?」
「ち、違いますヨ!!これからが本番だって!!」
「はいはい、私も暇じゃないからなるべく手短にして頂戴」

むむむ、場を和ませるジョークのつもりが、いきなり心象を損ねてしまったみたいデスヨ…。とにかく次でしっかりお姉ちゃんのハートをキャッチしないと!!
私は少し緊張した面持ちでお姉ちゃんに向かって口を開いた。

「明日リトルバ…」
「却下」

言い終わる前に拒否られてしまいましたヨ…。いや、でもでもこのくらいであきらめちゃ駄目だよネ!!

「えっとね、最後まで話を…」
「聞く必要もないわ。どうせあの集団に付き合えと言うんでしょう?」

……話を聞いてくれたっていいじゃん…ううん、ここで怒っちゃ駄目だよ。我慢、我慢…

「…そうだけどさ。でも明日の私達のミッションは…」
「ミッション?何を子供みたいなこと言ってるのよ。あなたも来年は受験生なのよ?いつまでも夢を見ていてどうするの?」

お姉ちゃんは私の言葉を尽く遮って私にまくしたてる。
…お姉ちゃんの言っていることは間違ってはいないかもしれない。今ならお姉ちゃんが本当の親のように私の将来の事を心配してくれているのもわかる。だけど…だけど…

「とにかく、リトルバスターズなんていうロクデナシ集団には…」
「違う!!」
「っ!?」

ついに私は我慢の限界に達した。今度は私がお姉ちゃんの言葉を遮って、大声をあげる。

「聞いてよ!!私は…私たちは…!!」
「は、葉留佳…」
「どうして私の話を聞いてくれないの!?どうしてそうやって決めつけるの!?私だって伝えたいことがあるんだよ!?凄く大切なことなのに…どうして…どうして聞いてくれないの?」

私は感情のままに大声でまくし立てる。
私何してるんだろう。せっかく和解できたのに…せっかく面と向かって普通に話せるようになったのに。
頭の中の冷静な部分が、私に冷静になれと言っているが、どうにも自分を止めることができない。情けないとわかっているのに目から涙が溢れているのを止めることができない。
そんな私の様子を見て、お姉ちゃんはしばらく呆然としていた。
ああ…またお姉ちゃんを呆れさせてしまったのだろうか。
しかし、予想外な事に、お姉ちゃんから帰ってきたのはとても弱々しい声だった。

「……ごめんなさい」
「お、お姉ちゃん…」
「…冷静じゃなかったわ。仕事が立て込んでいて少し疲れていたの…言い訳だけどね」

そう言って縮こまりながら自嘲めいた笑みを浮かべるお姉ちゃん。その姿はいつもの凛とした雰囲気はなく、ひとりの普通の女の子でしかない。
そっか…お姉ちゃんでもそう言う風になる時もあるんだ。お姉ちゃんはいつでも私なんかより先を行っていると思ってた。だけど…お姉ちゃんだって私と同じ人間だもんネ。
小さくなるお姉ちゃんを見て、私は怒るどころか少し親近感を感じていた。涙をこらえようとしていたさっきまでとは一転して、私は笑いを堪えるのに必死だった。

「本当にごめんなさい。…許してもらえないかしら…?」
「そーだネ。どうしよっかナー?」
「は、葉留佳…」

背中を向けて意地悪に話しかける私に、お姉ちゃんは情けない声をあげる。
フッフッフ、これくらいにしてあげますかネ。
私はお姉ちゃんの方向に向き直ると、笑顔で話しかける。

「じゃあ、明日付き合ってくれたら許してあげるヨ!!」

それを聞いたお姉ちゃんは「うっ」とうめき声をあげながら後ずさると、一瞬だけ何かを考え、溜息交じりにこう答えた。

「…わかったわ。明日は一日同行させていただきます」
「やたー!!」
「ふぅ、明日一日だけだからね。で具体的には何をするの?」
「よくぞ聞いてくれました。…実はね」

私はお姉ちゃんの耳に口を近づけると小声で明日の予定を伝えた。
やー、別にこそこそする必要はないんですけどネ。雰囲気、雰囲気。
お姉ちゃんは目を丸くして、真剣に私の話を聞いてくれた。

「呆れた。何というかあなた達って本当に…」
「でも、参加してくれるんデショ?」
「まぁそう言うことなら仕方ないわね」

さっきまで嫌々という空気を纏っていたお姉ちゃんだが、その話を聞いてしっかりと納得してくれたようだ。今では笑みを浮かべて明日の事を楽しみにしているのがわかる。
やっぱり、お姉ちゃんは優しい。しっかりと誠意を見せて話し合えばきっとわかってくれる人なんだ。
安易な手に走らないで、説得しようとしたおかげで、また少しお姉ちゃんの事がわかった気がしますヨ!!

 

「ただのロクデナシ…というわけではないようね。彼らも」
「ちっちっち、お姉ちゃん甘いなぁ」

きょとんとしているお姉ちゃんに私はきっぱりと言い放つ。

「リトルバスターズは、ロクデナシが集まる最高の場所なんだヨ!!」


___________________________________________
1月4日はるちんサイド終了…あと少しですね…ぐふっ

しかしここで一言・・・はるちん難し過ぎるーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

敬語キャラも難しいけど、はるちんは鬼や!!鬼畜や!!

いや、まぁ練習になると言うことにしておきましょう…

感想いただけると嬉しいです!

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もちろん普通の感想もとてもありがたいです!!

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初コメントですー
初めてコメントを残させて戴きます蒼月です。
連続更新、毎日楽しみにして読んでいますw
日付変わる前にここに来て確認するのが日課にw


イライラしてる時は反抗したり、誰かにぶつけたりしちゃいます……
それが逆に良い結果になりましたねw
佳奈多は普通の方法じゃ誘いに乗ってくれなさそうだしなぁ



っておい!?さんのリトルバスターズの小説はとても好きです!
連続更新大変だと思いますが、頑張ってください!

蒼月 2008/01/05(Sat)02:00: 編集
Re:初コメントですー
はじめまして!!コメントありがとうございます!!

連続更新、大変ですが頑張ります~。いつもご覧になってくれて本当にありがとうございます~。みてくれる皆様がいるからこそ、書く方も気合が入ります~。

イライラしてるときって難しいですよね。こういうのってそう簡単に抑えることはできないと思います。人間ですから。
まぁ佳奈多も葉留佳が真摯に頼み込めば聞いてくれますよ。実は妹ラブな人ですから。

まだまだ未熟な身ですが、これからもそう言っていただけるように頑張ります!!

連続更新もあと少し!!がんばります~
【2008/01/05 23:58】
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