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リトルバスターズSSサイトです。 50000hit!!ありがとうございます!! 管理者メールアドレスmaio7749@yahoo.co.jp
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「いや~、ヒドイ目にあいましたヨ・・・」

葉留佳さんがしみじみと語る。
どうやら佳奈多さんにみっちり絞られたようだ。
なんとか解放された葉留佳さんは僕たちに合流した。

「っていうか理樹君ヒドすぎ!!ちゃんとやるなら事前に確認とってよ!!」
「いや、それドッキリじゃないし・・・」

ひょんなことからはじまったドッキリトルバスターズ選手権。
来ヶ谷さんから始まって、謙吾、真人、僕と成功を重ねてきた。
・・・残るはオーラスの恭介だけだ。



__________GIRLS DON'T BE SURPRISED part4___________


「いやしかし、どのドッキリも見事に成功するな」
「うむ、正直ここまでうまくいくとは思わなかったぞ」
「全ては筋肉のなせる業さ・・・」
「・・・確かに真人は筋肉だけで乗り切ったね・・・」

そういって仕掛け人たちで盛り上がる。
すると葉留佳さんから苦情が・・・

「ヒドいぞー!!全然話題についていけないヨ!!ねえみおちん!!」
「・・・私は内容を全部知ってますから」
「なにー!!ひんぬーわんこにコマリンは!?」
「私も大体・・・って、ひんぬーわんこで普通に反応してしまいましたー!!」
「う~ん。私はクーちゃんとかみおちゃんとかのドッキリは知らないな~。」
「あ、私も西園さんのはしらないのですっ!!」

クドがそう言うとみんなの視線が西園さんに集まる。
みんな目が輝いてるし・・・

「みおちゃんはどんなドッキリに引っ掛かったの~?」
「ああ、西園さんはね・・・モガッ!!」
「・・・最高にデリカシーに欠けますっ・・・!!」

真赤になった西園さんに口を抑えられる・・・
く、苦しいんだけど・・・
それを見て笑っている恭介たち・・・っていうか助けてよっ!!

「いや、しかし真人少年のドッキリも成功するとは、おねーさんビックリだ」
「確かにな・・・。まあ騙されやすいランキングBEST3の2人の対決だったからな」
「わふー!!ランキングのあと1人がとても気になるのですっ!!」
「げほっ・・・ごほっ、いや、もしかしなくてもクドだから」

なんとか解放された僕は息も絶え絶えにツッコミを入れる。
・・・この程度では僕のツッコミ精神は途絶えない。

「ちょっと待てよ!!誰の筋肉が騙されやすいって!?」
「私もそんなには騙されないよ~」
「私もですっ!!」

3人から抗議の声。
いや・・・物凄く妥当な気がするんだけど・・・
すると恭介と西園さんが口を開いた。

「・・・実は俺・・・エイリアンなんだ・・・」
「・・・私もです・・・キシャー!!」
「マジかよ・・・だけど、たとえエイリアンでも俺達の友情は不滅だぜ」
「うん~。エイリアンでも気にすることないよ~」
「私も帰国子女だから似たようなものですっ!!」
「お前ら・・・アリガトウ・・・ビビビビビ!!おっと!!目からビームを出して謙吾をウェルダンにしちまったぜ!!」

「いやいやいや、さっきもそんなネタやったから、っていうか言ってるそばから騙されないでよ、ってなんでいい話になってるの、クドも帰国子女とエイリアンは別物だから・・・って、ツッコミどころ多すぎですから!!」
「残念!!」
「また危ないネタしないでよっ!!」

全方位にツッコミを繰り出す僕。
ジャンバー侍こと謙吾の乱入でさらに事態が混乱・・・
収拾する身にもなってほしいよ・・・


「・・・とにかく、次は恭介のドッキリだね・・・」
「フッ・・・俺のドッキリはヤバいぜ?どれくらいヤバいかというと、眉間によった皴が意志を持つ位だ」
「・・・それはヤバいね」

とにかく恭介には期待していいということだろう。
これは嫌が応にもワクワクしてしまう。

「で、どんなドッキリなの?」
「ああ・・・聞いて驚け・・・俺のドッキリはこれだ!!」

そういって横断幕を広げる恭介。
・・・いつも思うのだが、その過程は必要なのだろうか?
とにかくそこに書かれていたのは・・・




恐怖!!うなぎパイで鼻を回される男!!


「「こええええええええええええええ!!」」


その場に全員の声が重なる。
・・・というかどうやって回すんだ・・・

「あ、間違えた。これはこの間、就活に使ったヤツだったぜ」
「いやいやいや、それでどこ受けてきたのさ・・・」
「ミステリです・・・」

・・・一体どんな就職活動をしているんだ・・・
お笑い芸人だろうか。

混乱した場を恭介が鎮めようとする。

「ははっ、スマンスマン・・・とりあえずお前ら落ち着け。うなぎパイで鼻回すぞ?」
「それはいいな。翌日の校内新聞に「井ノ原、うなぎパイで鼻を回されて整形」とデカデカと取り上げてもらおう」
「てめえ、謙吾!!お前の鼻はうなぎパイで回されるほど筋肉が足りないっていいたげだなあ!!」
「・・・どこをどう取ったらそうなるのさ・・・」

また事態が混乱する・・・
というか恭介が混乱させてるんだけど。

「ふう・・・お前ら、そろそろ静かにしないとウニで鼻回すぞ」

「「・・・ごめんなさい」」

恭介の一言でその場はおさまった。
痛いもんなあ・・・ウニ・・・
とにかく仕切りなおしだ・・・

「よし、静かになったな。それじゃあ俺のドッキリの発表だ」

そういって二枚目の横断幕を広げる。
っていうか二枚目って何だよ!!
一枚目絶対わざと間違えたんじゃん!!

・・・とにかく恭介は横断幕に書かれていた文字を読み上げる。



「第1回、恐怖のお化け屋敷。OH!!バケーション大会~!!」


「はい、拍手~」

第2回が決してこないようなタイトルに拍手はまばらだった。

「はーっはっは!!お前、OH!!バケーションって何だよ!!」


そして大爆笑してるジャンバー男約1名・・・
いや、明らかに寒いよね・・・
で、肝心のドッキリはどんな内容なんだろう?

「やることはいたってシンプル。・・・理樹が教室に鈴を呼ぶ。そして俺たちがお化け役になって、鈴を驚かす。それだけだ」
「なるほど、ドッキリの王道だな」
「うん~、面白そうだよ~」

みんなは盛り上がってるけど・・・なんていうか普通だ。
恭介のことだから僕たちが想像できないような事をやるのかと思った。
それこそうなぎパイで鈴の鼻を回すような・・・ってうわああああ!!
・・・想像してしまった・・・


「最後はやっぱりみんなで盛り上がらないとな!!」
「・・・恭介」

そうか。
恭介の目的は鈴を驚かすことではないのかもしれない。
きっと・・・みんなで大騒ぎがしたいだけなんだろう。
・・・なんというか、さすがだな。

「うん!!最後だから張り切っていかないとね!!」
「さすが理樹。わかってるじゃないか。よし、みんなでOH!!バケーションだ!!いやっほーーーーーーーーーーーーーう!!」

「「いよっしゃあああああああああああああああああ!!」」
「「「「「おーーーーーーーーー!!」」」」」

恭介の掛け声でみんなが盛り上がる。
そのネーミングはどうかと思うけどね・・・
僕たちはハイテンションでドッキリの準備を仕掛ける。
とても楽しかったからか・・・
その時間はあっという間に過ぎて行った。

「お、もうこんな時間か。理樹、鈴を呼んでくれ」
「うん。わかったよ」

もうすっかり秋だな・・・。
日が暮れるのも早い。
すっかり暗くなった教室で僕は鈴に電話する。
これで準備は整った。

『間もなく鈴が到着するぞ。みんな準備はいいか?』

恭介から通信が入る。
それに対してみんなから準備OKのサインが出る。

『理樹・・・期待してるぜ』
「・・・何を?演技だったらまかせてよ・・・」

『くくくっ・・・よし、ミッションスタートだ!!』

恭介の合図でみんなが動き出す。
いいなあ・・・こういうの。
しかし恭介はなぜ笑ってたんだ・・・?

「ん。理樹。来たぞ・・・」
「うん。ありがとう鈴」

すでに教室内は真っ暗だ。
鈴は暗闇に怯えてオギオ・・・もといビクビクしている。

「なんで電気つけないんだ・・・暗い」
「うん、そうだね。スイッチ押してくれる?」
「仕方ない奴だな・・・」

文句をいいながら鈴がスイッチを押す。
・・・電気がつかない。
何度押しても全く反応しない。

「何だこれ・・・?壊れてるのかっ?」


ガラガラガラッ!!
次の瞬間!!ドアが勢いよく閉まる!!

「!!・・・なんだっ!!あかないぞっ!!」

ちなみにこれは真人と謙吾の仕業だ。
鈴の力じゃビクともしない。

「ふにゃー!!」
「モーン!!」
「贅肉~!!」

「!!今何か声がしたぞっ!!」

いや、気づこうよ・・・。
一応あの2人なりにアレンジはしてるんだろうけど・・・
明らかにいらないアドリブだ・・・

「ほらほら、鈴。落ち着いてよ・・・」
「う、うん・・・」

以前の鈴だったら混乱しっぱなしだったけど比較的簡単に冷静になった。
成長したなあ・・・。
そこで鈴がなにかで気づく。

「り、理樹っ!!何かいるぞ!?」
「えっ・・・どこ?」

鈴は恐る恐る教室の奥を指さす。
そこにいたのは・・・
・・・シュールな熊のヌイグルミ・・・


「ボクノハチミツゥ」


ガラガラガラ!!
ドアが開いた瞬間に教室の外へと駆けだす熊のヌイグルミ・・・
鈴唖然。

「・・・鈴ちゃーん、ここですかっ!?」

そこに突然小毬さんの声。
助けに来たという設定だ。

「小毬ちゃんっ。ここにいるぞっ」
「あ、ここだね~!!今助けるよ~!!」

そういってドアの前に立つ小毬さん。
そこに突然・・・

「フハハハハハハハハハハハハハ!!」
「キシャーーーーーーーーーーー!!」
「わ、わふーーーーーーーーーー!!」

謎の声が・・・ってバレバレだよっ!!

「ほわあああああぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・!!」

だんだんと遠ざかる小毬さんの声。

「大変だっ!!小毬ちゃんが謎の生命体にっ!!」
「・・・」
「小毬ちゃんが大変なんだっ、何ボーっとしてるんだ!!」
「・・・多分小毬さんより、鈴が危ない気がするよ・・・」
「?」

鈴をなんとか落ち着かせる。
だけどこのドッキリはまだ終わらない。
まだまだこれからだ・・・!!

『はりゃほれうまう~』

急に謎の放送が入る。
っていうかちゃんと許可取っているのだろうか。
あー・・・そういえば責任者来ヶ谷さんだったな・・・

『間もなくうまうーの時間です。教室にいる生徒は至急はりゃほれうまうーと叫んでください』


「はりゃほれうまうー!!」
「・・・理樹っ、どうしたっ!?」
「はっ・・・思わず叫んじゃったよ」
「馬鹿かお前は」

ドッキリとは言え・・・少しショックだ。
っていうかお化け関係なくない?

「り、理樹・・・、外に何かいる・・・」

そういって外を指さす鈴・・・
そこを見ると・・・
逆さまにぶらさがっている斉藤・・・の恰好をした恭介。
っていうか危ないよ・・・

「こわっ!!なんだあいつ、こわっ!!」
「え・・・何言ってるの?誰もいないじゃん・・・」
「何言ってるんだっ!!目の前にいるじゃないかっ!!」
「どこにもいないよ?・・・うまうー」
「!?!?!?!?」

バッ!!と鈴が距離をとる。
そろそろ限界みたいだ・・・
・・・ちょっと悪ノリしすぎたかな・・・?

ここで恭介が教室に入ってきて仮面をとってネタばらしだ。
そう考えながら窓を見ると・・・
そこには本当に誰もいなくなっていた。

「あれ?」
「?理樹?どうした・・・?」
「う、ううん。なんでもないよ・・・」

打ち合わせと違う・・・
どうしたんだろう。
しばらく無音の状態が続く。

「・・・理樹」
「・・・うん?どうしたの鈴」
「・・・怖くなんてないんだからなっ!!本当だぞっ!!」

そういって体を寄せてくる鈴。
ああ、そういうことか・・・
僕は鈴の肩を抱き寄せる。
それだけで鈴は幾分かホッとした表情を見せる。

「ああ・・・なるほど」
「?お前さっきからおかしいぞ・・・?」

そうか・・・恭介はこうなることを予想していたのかもしれないな。
奥手な僕たちの距離を少しでも縮めようとしてくれたんだ・・・。
ホント色々なことを考えてるな・・・恭介は。

そんなことを考えながら鈴をもっと抱き寄せる。
恥ずかしそうな鈴が・・・本当に可愛らしい。
しばらく僕たちがそうしていると・・・
急に恭介から通信が入る。

『理樹っ、聞こえるかっ!?』

とても慌てたような声だ。
この声量だとすぐ近くの鈴にも聞こえてしまう・・・

「き、恭介・・・どうしたの。ドッキリは・・・」
『ドッキリなんてどうでもいい!!』

僕の声をさえぎる恭介の大声。
こんなにも慌てた恭介は見たことがない・・・

「どっきり?・・・理樹?どういう意味だ?」
『よし・・・鈴も一緒だな・・・今すぐ二人でこの校舎から逃げろ!!』
「ど、どうしたのさ・・・」
『俺にも何が何だかわからないが・・・とにかくここはヤバい!!』

・・・一体何があったんだ!?
みんなはどうしたんだろう・・・

「恭介・・・みんなは・・・」
『今は二人で逃げることを考えろ!!いいな!!絶対に俺のクラスには近寄るな!!俺達はそこで・・・ブツッ』

そこで通信が切れた。
・・・何があったかはわからないが・・・
とにかく大変なことがこの校舎で起きているらしい。

「真人!!謙吾!!」

僕は扉をおさえているはずの2人に声をかける。
・・・反応がない。
どうやらもう扉の前にはいないようだ。

「理樹・・・どうしたんだ?」
「・・・わからない。でもリトルバスターズのみんなが危険なのは確かみたいだ・・・」
「!!・・・ど、どうする?」


「・・・みんなを助けに行く」

僕はキッパリと答える。

「僕は・・・もう逃げない。なにがあってもみんなを助けてみせる」

そして鈴の手を握り、

「・・・鈴はすぐに校舎から逃げて・・・僕は恭介のクラスに向かう」
「あたしもいく」

鈴は僕の手を握りかえす。
・・・震えてるけど・・・とても強い意志を感じる。
僕はそんな鈴に微笑み。

「・・・そうだね。二人で行こう。みんなを助けるんだ!!」
「うん!!」

二人で恭介のクラスへと向かう。
夜の校舎は不気味だけど・・・今はそんなことはいっていられない。
僕は鈴の手をしっかりと握って力強く歩く。
・・・ふと僕たちは足元に光るものを見つける。

「・・・これは・・・」
「!!・・・小毬ちゃんのヒトデ・・・いや、星だ!!」

よく見ると恭介の教室に向かって点々と物が落ちている。
来ヶ谷さんのもずく・・・
西園さん薄い本・・・もとい文庫本。
クドの帽子。
葉留佳さんのビー玉。
謙吾のジャンバー。
真人の筋肉・・・っておい!?
よく見たら人体模型の筋肉だった・・・

僕はそれらを一つ一つ拾っていく。
・・・真人の筋肉だけは放置した。
やがて・・・僕らは恭介の教室の扉の前に立つ。

「・・・ついたね」
「うん」
「いこう」
「・・・うん!!」


僕は教室の扉をあける。
カーテンが閉まっているためか・・・まさしく真っ暗だ。
僕らは電気のスイッチを押す。
明るくなる教室・・・
その先に・・・恭介がいた。

「恭介!!」
「きょーすけ!!」

僕らは恭介のもとに駆け寄る。
・・・よかった・・・無事だった。
・・・しかし。

「恭介?誰だそれは?」
「・・・な、何いってるのさ・・・恭介」

「僕は恭介じゃない。・・・若干16歳の天才剣士でありながら、町の電気工をやりつつ旅をしている片岡だ。・・・ちなみに趣味は音楽と人形劇だ」
「?何言ってるんだ・・・コイツ・・・」
「・・・本業がなんだかさっぱりわからないね・・・」

・・・しかし何があったっていうんだ?
記憶喪失・・・?人格破綻・・・?
そんなば・・・

「馬鹿なっ!!」
「こっちの台詞だよ!!」

・・・ツッコミどころ満載だ。
よく見ると教室の隅に真人が寝そべっていた。
大量のうなぎパイを食べながら・・・

「ま、真人!!何やってるのさ!?」
「おう、理樹、鈴。お前らも食うか?うなぎパイ」
「いらんわ!!ぼけー!!」
「そ、そんなことよりさ・・・筋肉筋肉~!!」
「あ?何言ってんだよ理樹。俺は今贅肉のことで頭がいっぱいなんだ」
「ぜ、ぜいにく・・・?」
「ああ・・・早くメタボリックシンドロームを使えるようになりたいぜ!!」
「いやいやいや、技じゃないし」

こ、これは・・・どういうことだ?
そんなことを考えていると扉から謙吾が中に入ってきた。
・・・制服姿で。

「よう、理樹に鈴じゃないか」
「謙吾・・・!!」
「・・・よかった・・・」

謙吾はまともなようだ。
よかった・・・。
と、思ったのも束の間・・・

「よし、みんなでのりたまを食おう」
「・・・は?謙吾もう一回」
「のりたまを食おう」

い、いきなりわけがわからない・・・!!
しかもなんで制服姿なんだ・・・?

「け、謙吾。のりたまはいいからさ、ジャンバーは?剣道は?ロマンチックは?」
「・・・何をいってるんだ理樹。俺がのりたま総理大臣と呼ばれているのを知ってるだろう?」
「・・・そうなのか!?」
「あのね、鈴・・・呼ばれてないから」

すると謙吾は脇から炊飯ジャーとのりたまを取り出す。
どこにもってたんだ・・・そのジャー。
しかし・・・茶碗がない・・・。


「・・・茶碗だああああああああ!!恭介えええええええええええ!!」

「一方的にキレた!?」

そういって恭介に掴み掛かる謙吾。
二人は地面に倒れこむ。

「男同士の熱い包容、そしてその後は・・・アリだな。ああ・・・ねっ転がってうなぎパイを食べる真人少年・・・これは萌える」

それを見て不穏な発言をする・・・来ヶ谷さん!?
そ、その台詞は・・・
よく見るとその隣には西園さんもいた。

「・・・人間はやはり子孫を残さなければいけません。つまり男性同士の交際は不純ですし、不毛です・・・」

西園さんが異常に!?
・・・いや、正常なのか・・・?
と、とにかくいつもの西園さんじゃない・・・!!

次々と部屋に入ってくるリトルバスターズのメンバー。
僕は必死に声を掛ける。

「クドっ!!」
「わふー!!わふわふ、わふー!!わっふり!!」

・・・謎の言語しか話せなくなっている。

「葉留佳さん!!」
「・・・うるさいよ?私は来年受験生なんだから勉強しないといけないのデスヨ。邪魔しないでヨ」

・・・なんかガリ勉になってる。

「小毬さん!!」
「ちょうちょがいるよ~・・・あはは~うふふ~」

・・・陽気に踊ってる。
とにかくひとついえることは、この事態がとても異常だということだ。
鈴はどうしていいかわからず立ち尽くしている・・・

「理樹・・・どうしよう?」
「・・・」

そうだ。
僕が鈴の手を引かなくちゃ・・・
みんなを助けなくちゃ・・・
いつまでも子供ではいられないんだ!!

「みんなを助けよう」
「・・・どうやってだ?」
「わからない・・・でもきっと方法はある。あきらめなければきっと何とかなるよ!!」
「理樹・・・うん!!そうだな!!」
「・・・まずは一人づつ根気よく話しかけてみよう。何か糸口が・・・ 」



「感動したぜ!!理樹!!」

急に聞きなれた声がした。
僕たちが視線を向けると・・・そこには・・・


「ドッキリトルバスターズ!!」


横断幕をひろげながら叫ぶ恭介と・・・
クラッカーを持ったリトルバスターズのみんな。

パーン!!
みんながクラッカーを鳴らす。

「え、え?・・・どういうこと?」
「なんだこれ!?ふかー!!」

状況が理解できない僕と鈴。

「はっはっは!!まんまと引っ掛かったな、理樹、鈴!!」
「・・・恭介?・・・これは?」
「ま、いわゆる逆ドッキリって奴だ。仕掛けてるつもりが実はターゲット。どうだ?驚いただろ」


・・・や、やられた。
はじめから僕もターゲットだったというわけだ。
だから恭介はあの時笑ってたのか・・・!!

思えばどこかおかしかった。
そもそも恭介がこんな簡単なドッキリで終わるハズがなかったんだ。

「ふむ、さすが恭介氏。逆ドッキリとは。おねーさん一本取られたよ」
「見事だあああああああああ!!恭介えええええええええ!!」
「へ・・・いい筋肉だったぜ・・・」
「わふー!!べりーぱーふぇくとなのですっ!!」
「・・・お見事でした」
「理樹君、鈴ちゃんごめんね~」
「やはは!!私を騙した罰があたったのだー!!」
「???」

鈴はまだ状況がつかめていないようだ。
頭の上にいくつも?マークが浮かんでいる。

「・・・どういうことだ?」
「つまりは・・・まんまとみんなに一杯食わされたってことだよ」
「・・・な、なんだと!!お前の方がうなぎパイに食われたってー!!」
「誰もそんなこと言ってないよ!!」

・・・混乱している鈴に小毬さんたちが説明をしている・・・
僕は恭介に向き直る。

「・・・恭介。いつから逆ドッキリを考えてたの?」

素直に自分の疑問をぶつける。
今回のドッキリに何か作為的な物を感じたからだ。

「ん?そりゃ始めからだよ。・・・具体的には来ヶ谷が俺に話を持ちかけた時からだな」
「・・・え?」
「始めから鈴のくじは用意してなかった。俺は先にお前らにくじをひかせて、絶対に鈴を担当できるようにしたってわけだ」
「・・・」

・・・それはつまり。
このドッキリ企画自体が恭介の・・・僕と鈴のためのドッキリだったということだ。
僕はまんまと恭介の掌で踊らされてたというわけか・・・

「まあ、そんな顔するなよ。鈴とくっつけてまんざらでもなかっただろ?」
「う・・・まあね・・・」


子供のように笑う恭介をみて僕は何も言えなかった。
恭介のいう「やられたー!?」という感じを、まさに味わってしまったな・・・

「理樹・・・」
「・・・なに?」


「「僕は・・・もう逃げない。なにがあってもみんなを助けてみせる」・・・か。かっこよかったぜ!!理樹!!」

「うわああああああああああ!!忘れてくださいいいいいいいいいいいい!!」

つまり僕のあんなセリフやら何やらは全部筒抜けだったわけで・・・
は、恥ずかしい・・・!!
穴があったら入りたいって言うのはこのことかあっ!!

「なんだよ?ほめてんだぜ?」
「むしろけなしてください・・・って、そこ!!西園さん!!なに「仲間ができた」みたいな顔してるのさ!!」
「・・・ふ、直枝さんも少しは私の気持ちがわかりましたか・・・?」
「うん・・・嫌というほどに・・・」

どんよりとした空気を放つ僕と西園さん・・・


「お、お前ら暗いな・・・。俺の筋肉わけてやるから元気出せよ!!」
「わーい・・・」
「やりましたねー・・・なおえさん・・・」
「な、なんだよ。元気出せよ・・・。ほら、筋肉筋肉~!!」
「・・・きんにく、きんにく~・・・」
「・・・きんにくいぇいいぇい~・・・」
「うわあああああああああ!!こんなの筋肉じゃねえええええええええええ!!」


こうしてドッキリトルバスターズ選手権は幕を閉じた。

ちなみにその後、僕と西園さんは互いの傷を癒し合いましたとさ・・・


________________________________
完結です。

思ったより長かった・・・でもとりあえず書き終えたぞー!!
これも応援してくださった皆様のおかげです!!

恭介の逆ドッキリありきでこの企画ははじまりました。

だから第1話で恭介はくじをひいていないんですね・・・

でもよく考えると、ギャグとしては微妙でしたね・・・逆ドッキリ・・・

あ、ちなみにタイトルは「BOYS DON'T CRY」をもじって付けました・・・(そんなの誰も気づかねえよ!!)

まだまだ反省の余地だらけです・・・

いつも通りのカオスをお楽しみください(オイ!?)
感想いただけると嬉しいです!!
web拍手も嬉しいです!!

{小劇場}

「うむ、恭介氏のドッキリは見事だったな」
「・・・思い出させないでよ・・・恥ずかしい・・・」
「はっはっは。だがおねーさんはもっと違うところが気になったぞ」
「え、どこ?」
「最後の一文。「僕と西園さんは傷を癒し合いましたとさ・・・」」
「そこがどうしたの?」

「エ、エロい・・・」
「・・・駄目だこの人」
「では最後の一文を少し変えてみましょう」
「西園さん」
「「僕と恭介は舐め合いましたとさ・・・傷を」・・・アリです」
「なしだよ!!なんでわざわざ倒置法にするのさ!!」
「・・・馬鹿しかいない・・・」



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理樹君に惜しみない拍手を!(爆
 うわぁ、どんなドッキリに引っかかったのかと皆の視線を浴びるみおちん!
 穴があったら入りたいとはまさにこのことwww
 理樹のツッコミは、恭介や謙吾&天然女子組が絡むと本領を発揮しますなー。
 そして恭介は一体何の就活でうなぎパイで鼻を回すんだwww

 そして始まるドッキリ本編。
>「モーン!!」
>「贅肉~!!」
 ここでむせ返りましたともっww
 どれだけ笑わせれば気が済むんですかっ!
 真人の贅肉への浮気もそうですが、もーんってなんだ、もーんってwwwww

 そして逆ドッキリキター!
 やたー、予想が半分当たったぞぅ~♪
 転々とするメンバーの遺留品……
>真人の筋肉・・・っておい!?
 ここで突っ込まずどこで突っ込む!?
 ってなわけでもう一度。
「っておいっ!?」

 そしてみんなを救おうと恭介の教室に突入する理樹!
>僕は恭介じゃない
 うっは! これなんてグリーンリバーライト??? なんか色々と合体してますヨ!
 そして贅肉にはまる真人。
「・・・茶碗だああああああああ!!」 の謙吾。
 真人に萌える姉御!
 801じゃない異常な…ゲフンゲフン正常な美魚っち!!
 わんこなクドにガリ勉なはるちん~っ!?!?
 そして小毬だけがいつも通りに見えてしまう(ぇー
 変わり果ててしまった仲間達を元に戻そうと決意する理樹。
 やー、成長したなぁと感慨にふける余裕すら与えてくれないのが「っておい!?クオリティ」。
 一気にタネ明かし。
 そして穴があったら入りたいVer理樹www
 勘違い&クサい台詞で恥ずかしい思いをした二人は互いの傷を癒し合いましたとさ…って、っておい!?さん、そこんところの詳細を詳しくっっっ!!!
 どんな風に傷を癒したのっっっ???(おちつけ

 やはー、勢い任せの長文失礼。
 四話に渡るドタバタコメディごちそうさまでしたー。
 毎回楽しませてもらいましたヨ♪
 これからも存分に理樹君と筋肉と美魚っちをいぢり倒してくださいー(爆

 あと、私のHPからっておい!?さんのブログへLinkはりました♪
 これからもよろしくお願いしますー
REI URL 2007/10/29(Mon)20:36: 編集
Re:理樹君に惜しみない拍手を!(爆
REIさんいつもありがとうございます!!

赤くなったみおちん可愛いだろうな~ということでこんな事に・・・ごめんよみおちん・・・

ツッコミはボケあってこそ!!ボケはツッコミあってこそ!!いい相互依存関係で結ばれてますね・・・・彼ら。

そして恭介。さすがミステリアスと取説にも書いてあるだけあるぜ・・・全く予想がつかない~

もーん!!贅肉~!!
多分彼らなりにばれないように考えたんですよ・・・まさしくトップギア。

しかしさすがREIさんですね・・・
完全ではなくてもまさか言い当てられるとは・・・
前回のコメント見た時に
「まさか読心術の使い手!?」とか一瞬考えちゃいましたヨ。

そしてまさかの自分登場自分にもいっておきます「っておい!?」

グリリバがたくさん合体してる!!
まあ・・・骨かぶせてもよかったんですけど・・・さすがに自粛しました。
「二度と会うこともない・・・馬鹿なっ!?」

そしてカオスワールド発動!!
なんじゃこのカオスは・・・茶碗だあああああああ!!

互いの傷を癒し合いましたとさ・・・続きはWEBで!!(オイ)
乙女の秘密ですとのこと・・・

こちらこそコメントありがとうございました!!
これからもカオス(自重しろ)ふっとばしていきます!!

まあ次はシリアスなんですが。

うわー!!
まじですか!!ありがとうございます!!こちらももちろんはらしていただこうかと思います!!
これからもよろしくお願いします!!
【2007/10/30 00:39】
確定した
やはり私は貴殿の描かれる美魚に悶えずにはいられない・・・!いやぁなんかリアクション一つとってもニヤリとさせられる事が多いのなんのって。

しかし、爆笑一直線かと思わせながらその実どこかほんのりとした暖かさを感じさせてくれた今回のオチ。そんな風に感じたのは私だけなのか?
とにかく読み終えて真っ先に思ったのが『あぁ、やっぱいいなぁこいつら。楽しそうで、あったかくて』でしたから。

いやいや、色んな方向から楽しませていただきました。しかし『茶碗だああああ!!』は本気で反則だと思ったのは私だけではないハズ。笑いながらも目からゴボウでしたヨ。

今後も拝見させていただきたく思います。一先ず、お疲れ様でした!
haiziso 2007/10/30(Tue)02:33: 編集
Re:確定した
コメントありがとうございます!!
そして全編通して感想くださって感謝感激!!

みおちんいいですよね・・・俺のみおちんはいじられキャラだけど・・・作品によりますが多分カオスな作品書く時はこのみおちんがデフォルトになると思います~。

そしてリトルバスターズはやはり素晴らしい場所!!10人全員が全員を必要としているってすごいことですよね・・・やっぱり最高!!

茶碗だああああああああああ!!は怒られないかな・・・と思いながらいれてみました・・・面白かったならよかったです!!

今後も温かい目で見守っていただけると幸いです!!
またぜひ読んでください!!
【2007/10/31 02:40】
クドいじめんなぁぁぁぁ。
今回も恭介氏は中の人ネタ炸裂してましたねぇ。
やはり芳野氏のポーズで愛を語らせれば、見た目が美形だし、女性ファンが更に増える事受けあいかと。
それはともかく、みおちん赤面も理樹のくっさい台詞も楽しませていただきましたが。
今回は謙吾ぉぉぉぉクド泣かせてんじゃねぇーー
マジへこみのクドちゃんが可哀想で可哀想で
(つдT)あぁ頭撫でつつ慰めてあげたい。
唯湖姉さんの気持ちがかなり理解できそうです。
つーわけで謙吾に姉御からの地獄の断頭台をもれなくプレゼントしてあげてくださいまし。
ドッキリもほどほどに~♪
ではは
るじゅなー 2007/10/30(Tue)08:30: 編集
Re:クドいじめんなぁぁぁぁ。
コメントありがとうございます!
恭介氏は暴走しましたね・・・まあみんなですが。恭介氏はさらにモテモテに?

クドごめんなさああああああああああい!!いやホントやりすぎでしたね・・・哀れ・・・。まあ謙吾もだいぶダメージ受けたみたいですから・・・真人の銅像パンチで許してあげましょう・・・(死ぬわ!!)

またぜひ感想ください!!
【2007/10/31 02:43】
無題
WEB拍手御礼

毎度WEB拍手ありがとうございます!!

それのおかげでまた書こうという気分になれます!!

10月28日
>な、なんだこの破壊力は。笑いが止まらないっ。
笑っていただけたなら幸いです!!また楽しんでください!!
>実は鈴ちゃん理樹君SSだと思わせて実は理樹君みおちんSSであったという巧妙な罠
みおちん好きなんで・・・まあ理樹とカップリングと言うわけじゃないですけどね・・・

>そしてよくよく見直すと作者がSSに登場、ってあれーっ
よくぞ気づきましたね・・・実は登場していたのです!!・・・っておい!?

>茶碗だああああああああ,
茶碗だああああああああ!!名シーン使ってスイマセン・・・

>茶碗だああああああああ、で吹いてしまったwww
同じくスイマセン・・・楽しかったなら嬉しいです!!

>全編通して楽しませてもらいました!そして最後の文が、エロい・・・。
全編お付き合いいただき、ありがとうございます!!そして・・・エロい・・・

>鈴もいいけどやっぱり来ヶ谷が一番いいです
来ヶ谷もいいですよね~。自分は女性だと鈴とみおスキーですね~。男性だと・・・みんな好きじゃー!!

>贅肉旋風……って嫌じゃーーーーー!!
贅肉いぇいいぇい~贅肉いぇいいぇい~!!

91件のWEB拍手ありがとうございました!!

10月29日
21件のWEB拍手ありがとうございました!!

10月30日
5件のWEB拍手ありがとうございました!!

10月31日
10件のWEB拍手ありがとうございました!!

11月1日
22件のWEB拍手ありがとうございました!!

11月2日
14件のWEB拍手ありがとうございました!!
っておい!? 2007/11/04(Sun)02:28: 編集
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