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「ふぅ」

コーヒーを一口飲んだ私は、ほっと一息つく。
いつものお気に入りの場所で、お気に入りのコーヒー。にもかかわらず随分と久しぶりな気がする。
それというのも原因ははっきりしている、リトルバスターズだ。最近の私はどこにいくにも彼らと一緒で、一人になることすら珍しい気がする。全く…私のようなつまらない女と一緒にいて彼らは何が楽しいのか。
そう思いながらも顔がニヤけてしまっている自分に気づいた私は、慌てて顔を引き締める。
危ない危ない…こんな所を理樹君や恭介氏に見られたら厄介だからな。
まぁつまるところ、私にとっても彼らと一緒にいる事は嫌ではない…いや、むしろとても嬉しい。こんな自分を大切にしてくれるあの場所がとても愛しい。…もっとも彼らには口がさけてもこんなことは言わないが。
随分と変わってしまったものだな…私も。

「ま、悪い気はしないがな」

そんな独り言は寒空の下、風にかき消され、誰の耳に入ることもなかった。
彼らといる時間はとても楽しいのは確かなのだが、いつもあのお祭り騒ぎだとさすがに疲れてしまうのも事実だ。つぎのミッションの際に最高に楽しむためにも、今はこうやって一人たそがれるのも悪くない。冬休みの閑散とした裏庭はそういったことにはうってつけだ。
と勝手に自己完結しながら穏やかな風を感じていると…


「龍牙斬!!」

静かな空気をぶち壊しにする大声が聞こえてきた…

「覇威也斬!!」
「ふっ、みえみえだ」

相変わらずのKYっぷりに溜息をつきながらも、声のした方向に視線を向けると、相も変わらず戦いを繰り広げる真人少年と謙吾少年の姿。
謙吾少年は相変わらず余裕の表情で、真人少年の力任せの攻撃をいなしていく。さすがは武人と言ったところか。

「リトルバスターズブレード!!リトルバスターズスラッシュ!!リトルバスターズマーン!!」
「ぐああああああああ!!ちっ…さすが謙吾だぜ」

前言撤回。
いつからかすっかり暴走してしまった謙吾少年の昔とのギャップに、思わずコーヒーを噴き出してしまう。、
全く君たちは…少しは周囲に配慮することを覚えた方がいい。

「喰らえっ、猛嗚呼隠徒零須手韻愚斬!!」
「甘いっ、リトルバスターズトルネードサンダーブラスター!!」
「うぉぉぉぉぉぉぉ!?」

さて、このまま二人の馬鹿なやり取りを見ているのも一興だが、それでは優雅なコーヒーブレイクを邪魔された私の気がおさまらん。
という考えに至った私は、こんなこともあろうかと手元に置いてあったマシンガンを彼らに向かってとりあえず乱射しておいた。

「むっ!!来ヶ谷!?」
「はっ、三つ巴のバトルってわけか…?それもいいだだだだだだだだだだだだだ!!マシンガン止めろよ!!」

そこまでで、私は真人少年に向かってフルオートで火を吹いていたマシンガンを止める。

「ああ、これはすまない。いい的になるのでつい、な」
「なんだよ、お前の筋肉は凄すぎて、的になるくらい目立っちまうとでも言いたげだなぁ!!ああん!?」
「…まぁそう言うことにしておこう」
「ありがとよ」

何というか、扱いやすいにもほどがあるぞ、真人少年。
いや、おねーさんとしてはそっちの方が面白いのだが、ここまで来ると彼の将来が心配だ。

「いきなりマシンガンを乱射するとはどういう了見だ?周りの迷惑も少しは鑑みろ」
「いや、そのセリフはそっくりそのまま君たちに返したいのだが」
「いえてるっ」

そう言って笑う謙吾少年は、いつも通りの暴走っぷりだ。
ふむ、私はリトルバスターズの中ではかなり良識を持った人間の一人と言えるだろう。。
どこからか「いやいやいや」というツッコミが聞こえた気がしたが、そこはスルーしておく。

「で、来ヶ谷の姉御はこんな所で何をしてるんだ?」
「当然、少女観察だ」

真人少年の質問に私がそう答えると、二人は怪しいものでも見るかのような視線を私に向けた。
場を和ませる冗談のつもりだったのだが、この二人は真に受けてしまったらしい。

「む、なんだその眼は?」
「いや、お前頼むから犯罪だけはするなよ?」

謙吾少年が呆れたように頭をかく。

「君に言われると少しショックなのだが…とにかく人間観察とはいいものだぞ?」
「赤の他人を見てて何が面白いんだよ?」
「…たとえば目の前に自分よりも凄い筋肉を持った人間がいたとする」

「筋肉」というワードにピクっと反応する真人少年。しかも自分よりも凄い筋肉と言うことで、彼の頭の中では脳内筋肉会議が行われているに違いない。
私はそんな真人少年に向かって追い討ちをかけるように口を開く。

「そんな人間の素晴らしい各部位の筋肉を見るだけで面白いと思わないか?ひょっとしたら自分の筋肉をパワーアップさせるヒントを得られるかもしれない」
「おい、謙吾早く座れよ。インゲン観察するぞ」

そんな小学校の宿題みたいな観察はする気はない、と心の中で思ったが、面白そうだったのでスルーしておいた。
しかし、本当に真人少年は扱いやすいランキング2007年チャンピオンだな。簡単に口車にのって私の隣に座る真人少年を見ながら、そんな事を思う。

「まぁいいだろう。付き合うとしよう」

そして謙吾少年は本当にノリが良くなったものだ。
思えば、なんだかんだで彼らと出会ってから既に半年以上がたっている。お互いの特徴も随分とわかってきてしまったわけだ。
そんな事を考えると、私はまた頬を緩ませてしまう。思えば、こんな風に他人の事に興味を持つなんて、生まれて初めてではないだろうか。しかもその相手は一人じゃない。九人も同時に…だ。

「お前、何を笑ってるんだ?」
「いや、人間観察は楽しいなと思ってな」

観察されてるのが自分たちだということにも気付かず、いぶかしげな顔をする謙吾少年。
ちなみに真人少年は自分より凄い筋肉の持ち主を探すのに必死だ。
まぁそもそも冬休みなのだから、人通り自体普通に少ないのだが。

「よく考えたらよぉ、この学校に俺より凄い筋肉の奴なんていなかった気がするんだが…」
「いや、そんなことはないぞ。あれを見てみろ」

謙吾少年の指さす先にいるのはやたら筋肉質な男子生徒。
その姿は高校生のものとは到底思えない。

「うぉぉ!?なんだアイツ!!俺よりムキムキじゃねぇか!!」
「ああ、彼か」

一応彼のことは名前くらいは聞いたことがある。

「知ってるのか?来ヶ谷」
「ああ、彼は人呼んでマッスル木村。ボディービルディング部の部長にして、先日大会で優勝したとも聞いた」
「すげぇ、すげぇぜ!!マッスル木村!!ちょっと手合せしてくるぜ!!」
「あ、真人しょ…」

私は真人少年を呼びとめようとするが、彼はそれよりも早く、マッスル木村の所へと走り去ってしまった。その場に私と謙吾少年が残される。

「来ヶ谷、真人に何を言おうとしてたんだ?」
「いや、ボディービルダーの筋肉は観賞用なんだから、別に彼が強いわけじゃないと言おうと思ったのだが…」
「……」

私と謙吾少年はお互いを見合い、暗黙の了解で頷いた。
聞かなかったことにしよう。聞かれなかったことにしよう。おっけー?というやつだ。
案の定、マッスル木村は簡単に真人少年にのされてしまい、真人少年は平謝りだ。
幸い彼は人格者とも聞いている。特に大事になることもなかろう。

「馬鹿だ…馬鹿がいる…」

呆れたように呟く謙吾少年。
そんな光景を見ながら、私は彼らと出会った日の事を思い出していた。
そう、真人少年があおひげで私の模造刀に挑むという、なんとも馬鹿な事をやらかしたあの日だ。思えばあの日から私は彼らと深く関わるようになったのだった。

「はじめ、君達を見た時は本当にただの馬鹿だと思ってたんだがな」
「まぁ、あいつが馬鹿なのは間違っていないと思うぞ」

「確かにその通りだ」と私は笑う。真人少年は本当に疑いようのない馬鹿だ。そして本人に言ったら否定するだろうが、謙吾少年も彼に負けないくらいの馬鹿だ。
だけど、それはただの馬鹿じゃない。「愛すべき馬鹿」と恭介氏は例えていただろうか。この言葉ほど見事に彼らの事を言い表している言葉は存在しないだろう。

「今は君達もまぁ悪くはないと思ってるよ」
「ふん、言ってろ」

そう言いながら二人で笑いあっていると、散々謝ってきたのだろう、しょぼくれた顔をした真人少年が戻ってきた。その時の真人少年たるや、彼の大きな身体が嘘のように縮こまってしまっていて…これまたおかしくて仕方がない。
君達はおねーさんを笑い死にさせる気か…!?

「お前らっ!!何笑ってんだよ!?」
「いや、真人少年のあまりの筋肉にもはや笑うことしかできないのだよ」
「え、そうか…ありがとよ」
「真人、そろそろ気付け?」

いや、君達といると本当に退屈しないな。
優雅なコーヒーブレイクとはいかなかったが、こんな時間も悪くない…本当に悪くない。
以前だったら…感情がないと思いこんでいた頃には、考えもしなかったであろうことを自然に考えている自分がおかしくて、私はさらに笑ってしまう。
全く…今日の私は笑ってばかりだな。

「おい、来ヶ谷!!てめぇ騙しやがったな!?」
「まぁまぁ、ほら、缶コーヒーでも飲んで落ち着きたまえ、私の奢りだ」
「ほう、どういう風の吹きまわしだ?」
「なに、ただの気紛れさ」

これくらいの感謝をしても罰は当たらないだろう。
…思えば今年もあと僅か。今年は本当に色々な事があった。そのどれもが楽しい事とはとても言えなかったが…今はリトルバスターズのみんながいて、心から笑えるようになった自分がいて、こうやって馬鹿なことで笑いあえる。
少なくとも最終的に見て、私にとって最高の一年だったことは間違いない。

「ぶーーーーーーー!!ゴーヤーコーヒーってなんだよおおおおおおお!?」
「落ち着け。こっちののりたまコーヒーは普通にうまいぞ」
「フハハハハハハハハハハハハハハ!!」

願わくば来年はさらに最高な一年になることを…

 

_______________________________________________________

10日連続更新第1日目です!!これから毎日やっていけるのだろうか…

時系列的に12月29日になります。

ほのぼのーとしたリトルバスターズの10日間を書いていければいいと思ってるんで、応援していただけると嬉しいです!! 

感想あったらいただけるとありがたいです!!

web拍手では「リトルバスターズの一問一答」やってます!!ぜひぜひご参加(質問)ください~!!
もちろん普通の感想もとてもありがたいです!!

↓web拍手です!!只今一問一答開催中!!↓ 
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無題
いや~!!!
とっても、楽しかったです。
すごぐ見やすいし、参考になりました。
自分もSS書いていますが…これほどの良作はなかったです。
また、見さして頂けます!!!
メガネ物語 URL 2007/12/30(Sun)13:13: 編集
Re:無題
コメントありがとうございます!!

いえいえ、まだまだ初心者何で、リトバス作家の皆さんのは逆に自分が参考にさせていただいています!!

ですが褒められるととてもうれしいです!!

これからもお互い頑張っていきましょう!!

【2007/12/31 01:34】
なんて無茶な企画をww
連続更新第一弾お疲れ様です!
姉御と馬鹿二人という組み合わせは新鮮で、それでいていつものように笑わせていただきました~。
姉御も思わず吹き出す「リトルバスターズブレード!!リトルバスターズスラッシュ!!リトルバスターズマーン!!」には脱帽ww
そしてマッスル木村って誰だwww
お馬鹿な空気が目立ってしまいがちですが、そんな中でもなお輝く姉御にとっての1年。そこで得たものというテーマもいい感じでした。
それでは、10日連続更新、是非とも達成目指してがんばってください!
REI URL 2007/12/31(Mon)13:58: 編集
Re:なんて無茶な企画をww
コメントありがとうございます!!

ホント無茶ですよね…すでに後悔しています…

今回の企画としては、本編であまりなかった、だけどよさそうな組み合わせをしていきたいと思っています。

そして相変わらずの謙吾暴走…もうこれはデフォルトです。

マッスル木村…田中、鈴木、斉藤ときたら田中かなーと。

今回はほのぼのと日常を書いていこうと思っているので、面白いのか非常に不安です。ですが10連続!!やってみせますとも!!是非お付き合いを!!

終わってからREIさんのSSじっくりと読ませていただきます~。それを励みにさせてもらいますよ!!
【2007/12/31 22:56】
なんて凄い企画!
 おおっなんという凄い企画だ。
しかもトップバッターが俺の大好きな唯湖様ですかー、嬉しくてらんらら~らららららら~と踊り出しちゃいそうですヨ。
 あの唯湖様がコーヒーをぶっと噴出するとは・・・
恐るべし螺旋外れた謙吾。
 猛嗚呼陰徒零須手韻愚斬って一通り読んで見て物凄い当て字に俺も噴きました。
 喧嘩している馬鹿二人に問答無用でマシンガンをぶっ放す唯湖様が素敵です。
 本当に真人は愛すべき馬鹿を地で行ってますね。大丈夫!彼ならその筋肉で将来を切り開いて行く事でしょう。俺はそんな君が大好きだぞ!
 唯湖様がリトルバスターズに入って得た仲間や絆、そして感情。それはどれも彼女にとってかけがえの無い物として残る事でしょう。
 お笑い展開の中に静かに沁みてくる今回の話。
とても彼女らしくて素敵な話でした。
 オチもやはり唯湖様らしくて素敵!
やっぱり唯湖様はこうでなくちゃね♪
 ではでは
るじゅなー 2008/01/01(Tue)17:48: 編集
Re:なんて凄い企画!
コメントありがとうございます!!
…凄いというより、アホな企画ですね…マジで。

トップバッターは姉御で!!でも難しいんですよー姉御はー。俺も難しさでらららら~と踊りだしますよ!!

今の謙吾のポテンシャルはヤバいですよ…しかも見た目はクールだから困る。

おお!!それ読めましたか!!てっきり誰も読めないかと思ってましたよ~。

この2人だからこそ撃てるんですよね。その程度じゃ確実に怪我しないから…

真人は筋肉関係に就職…体操のお兄さん?それともきんにくん?俺もそんな君が好きだぁぁぁ!!

唯湖(というか他のメンバーにも)にとって彼らは特別だと思います…だからこそ大事にしてほしいということでこのssです~。うまくいっていたでしょうか?ヒジョーに不安でしたが、そう言っていただけると嬉しいです!!

まぁ姉御ですから、ふつーに終わらせてもおもしろくないなーということで謎コーヒーに登場してもらいました。

またよろしくお願いします!!
【2008/01/02 00:42】
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