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フッフッフ、今こそこの計画実行に移す時!!いやー、悪だくみをする時のこの高揚感は何度経験してもたまらないデスヨ…あれ?そもそも悪だくみだったけ?まぁいいや。とにかくいつもの恭介君のように、楽しいことを企画する時っていうのはそれだけでワクワクするって言うことデス。
と、いつものようにTGVもびっくりの思考スピードを披露した私は、お姉ちゃんの部屋の前で恭介君よろしく不敵に笑い、その扉をノックした。それから間もなく、お姉ちゃんが扉の向こうから姿を現す。

「やはー、お姉ちゃんおはよー」
「あら、葉留佳おはよう」

当然のように朝の挨拶を交わす私たち。思えばこ少し前まではこんな風に普通の会話もすることもできなかったのだ。
…って感傷に浸ってる場合じゃないヨ!!しっかりと計画を遂行しないと…。やっぱり今年も去年以上に素晴らしい一年にしたい。そのためにはやっぱり出だしが肝心ですからネ!!

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「みおちゃん、どーなつどうぞ~」
「ありがとうございます。神北さん」

神北さんから頂いたドーナツを口に運びながら、私は持参したお茶をすすります。同じく神北さんも私の淹れたお茶を飲みながら、大好きなお菓子を次々頬張っていました。
騒がしい日々も楽しいですが、たまにはこうしてゆっくりとした時間を過ごすのも悪くはないと思います。読書をしながらのお茶会。なんてすばらしい響きでしょう。おしむらくは、ここにある本が全てマンガだということでしょうか。


朝の心地よい空気が俺の意識を覚醒させる。
全身の筋肉の目覚めとともに、俺はベッドから上体を起こす。寝ぼけた眼をこすりながら俺は周囲を確認する。
その視界の端っこには俺の親友である理樹の宿題をしている姿があった。

「あけましておめでとうっ」

年があけるや否や、それだけを言うと鈴は俺に寄りかかりながら寝息を立て始めた。
まったく…コイツはこんなことのために必死で今まで起きてきたのか。そんな無茶苦茶な所はまさしく俺の妹と言っていい。
それはそうとして、この力尽きた小さな勇者の労に俺たちは答えてやらないとな。
俺はそう思いながらみんなの顔を見回す。どうやらみんな同じ考えに至ったようで、俺が何も言う前に頷いてくれた。
…さすがだな。お前たちは。

「あけましておめでとう」

目を閉じて寝息をたて始めた鈴に、俺たちは優しくその一言だけを告げた。


「大筋肉感謝祭だあああああああああああ!!」
「うっさいわ!!」

もう夜だというのに大声を出して筋トレをしている真人にキックをかます。
ちなみにここは理樹の部屋だ。今年最後の日にもかかわらず、あたしと理樹と真人の3人は思い思いの行動をして過ごしていた。時計の針は間もなく夜の9時を回ろうとしている。あと3時間で今年が終わり来年が始まるのだ。
それなのにコイツときたら…


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